2015年10月05日
課題のタネを届けました~議員と語ろう NPO円卓会議2015
事務局長の小林です。
10月3日は3年目となった「議員と語ろう NPO円卓会議」。
今年はなんと6会派から9人の議員に来ていただき、27のNPO法人・任意団体、行政など、計44人が参加しました。
議員?議会?NPOには関係ないでしょ~~、と思われるかもしれませんが、意外と接点は多いんです。例えば、障害のある人や生活困窮者の支援には、様々な制度や補助があります。まちおこしや地域振興でも様々な施策や補助金があります。そういった制度などを活用したり、制度で拾えない部分をNPOが担ったり、行政の委託をNPOが行うケースもかなり増えています。
議会制民主主義は、選挙が終わったら議員に一任ということではありません。議員は市民と議会のつなぎ役。「困った、何とかして!」から、「この課題がこうなったらいいな!」と地域の課題をNPOと議員が一緒に解決していく道筋が見えることを意図して、この会議を企画しました。
日詰先生は、今年も「議会のパートナーとして提案しよう」をテーマに講演。つい先日まで行っていたサンフランシスコの事例の紹介から始まりました。
日本でもNPOの機能として、政策提言、問題提起、課題解決の方法提示がある。一方、議会の本来の役割として政策を立案し、条例を制定していく点が不足している。NPOは現場に一番近いところで活動しており、課題についての専門家とも言える。議員は積極的にNPOとの連携を進めていくべし、というお話でした。
NPOと議員との協働事例では、4期目になる鈴木めぐみ議員から、行政・当事者・議員による円卓会議、政務活動費を使ったNPOとの調査研究、まちおこしや福祉に関するテーマ別のプロジェクト、予算を読む会などの勉強会、といった具体的な事例の提示がありました。
今回はテーマ別に、高齢者、子ども、子育て、中山間地・起業、防災・まちづくり、障害者・若者就労、協働の7つに分かれて、それぞれ議員に「課題のタネ」を拾っていただきました。
中山間地で新たなアイデアが浮かんだ人がいたり、設定されたテーマよりNPOの共通課題で盛り上がったグループもあり、分野を超えてNPOの資金調達や委託の問題が見えたことも一つの収穫でした。
日詰先生の総括では、「①NPOの活動が知られるに、活動を開いていく必要がある。フードバンクふじのくにではマスコミに取り上げられたことで利用したい人にも情報が届いた。N-Pocketのような中間支援NPOを頼ることも一つの方法。
②NPOはネットワークが強みになる。サンフランシスコでは近接分野だけでなく、違う分野との交流によって事業を展開することも。③資金問題は、フルコストリカバリーのことも絡んでくる。NPOの専門性が安く評価されたり、委託事業費に間接経費含まれないといった課題こそ、議員との協働で解決を探る必要がある。④行政だけでなくNPOも、柔軟性の幅が広い方がやりやすい。自由度を持って対応していくことが大事。」
これからの活動にたくさんヒントをいただきました。
参加団体は分野も経験値も実績も様々なので、実りある議論を進めていくのはなかなか難しいのですが、協力団体や参加者のご協力が大変助かりました。
議員の方々も、決算委員会前のご多忙な時期に、3時間じっくりお付き合いいただき、ありがとうございました。
今後もこのような場を…ということで、早くも2週間後の10月17日(土)に「浜松・湖西NPOのCEO会議~わいわい話そう!大交流会」を開催します。
引き続き共通課題や、分野を超えて協力・連携できそうなアイデアやノウハウについて話題を持ち寄りましょう。顏の見える関係をつくる事で、一団体では解決できなくても、連携すればできることがいっぱい見つかるはず。
時間は13:30~16:30、場所は浜松市福祉交流センターです。
ぜひご参加、お待ちしています!(要申込:info@n-pocket.jp、053-445-3717まで)
追記:この会議は、「NPOプレゼント講座 in 西遠」の枠組みで、静岡県労働者福祉基金協会に毎年お世話になっています。心強い理解とご支援に改めて感謝申し上げます。
10月3日は3年目となった「議員と語ろう NPO円卓会議」。
今年はなんと6会派から9人の議員に来ていただき、27のNPO法人・任意団体、行政など、計44人が参加しました。
議員?議会?NPOには関係ないでしょ~~、と思われるかもしれませんが、意外と接点は多いんです。例えば、障害のある人や生活困窮者の支援には、様々な制度や補助があります。まちおこしや地域振興でも様々な施策や補助金があります。そういった制度などを活用したり、制度で拾えない部分をNPOが担ったり、行政の委託をNPOが行うケースもかなり増えています。
議会制民主主義は、選挙が終わったら議員に一任ということではありません。議員は市民と議会のつなぎ役。「困った、何とかして!」から、「この課題がこうなったらいいな!」と地域の課題をNPOと議員が一緒に解決していく道筋が見えることを意図して、この会議を企画しました。
日詰先生は、今年も「議会のパートナーとして提案しよう」をテーマに講演。つい先日まで行っていたサンフランシスコの事例の紹介から始まりました。
日本でもNPOの機能として、政策提言、問題提起、課題解決の方法提示がある。一方、議会の本来の役割として政策を立案し、条例を制定していく点が不足している。NPOは現場に一番近いところで活動しており、課題についての専門家とも言える。議員は積極的にNPOとの連携を進めていくべし、というお話でした。
NPOと議員との協働事例では、4期目になる鈴木めぐみ議員から、行政・当事者・議員による円卓会議、政務活動費を使ったNPOとの調査研究、まちおこしや福祉に関するテーマ別のプロジェクト、予算を読む会などの勉強会、といった具体的な事例の提示がありました。
今回はテーマ別に、高齢者、子ども、子育て、中山間地・起業、防災・まちづくり、障害者・若者就労、協働の7つに分かれて、それぞれ議員に「課題のタネ」を拾っていただきました。
中山間地で新たなアイデアが浮かんだ人がいたり、設定されたテーマよりNPOの共通課題で盛り上がったグループもあり、分野を超えてNPOの資金調達や委託の問題が見えたことも一つの収穫でした。
日詰先生の総括では、「①NPOの活動が知られるに、活動を開いていく必要がある。フードバンクふじのくにではマスコミに取り上げられたことで利用したい人にも情報が届いた。N-Pocketのような中間支援NPOを頼ることも一つの方法。
②NPOはネットワークが強みになる。サンフランシスコでは近接分野だけでなく、違う分野との交流によって事業を展開することも。③資金問題は、フルコストリカバリーのことも絡んでくる。NPOの専門性が安く評価されたり、委託事業費に間接経費含まれないといった課題こそ、議員との協働で解決を探る必要がある。④行政だけでなくNPOも、柔軟性の幅が広い方がやりやすい。自由度を持って対応していくことが大事。」
これからの活動にたくさんヒントをいただきました。
参加団体は分野も経験値も実績も様々なので、実りある議論を進めていくのはなかなか難しいのですが、協力団体や参加者のご協力が大変助かりました。
議員の方々も、決算委員会前のご多忙な時期に、3時間じっくりお付き合いいただき、ありがとうございました。
今後もこのような場を…ということで、早くも2週間後の10月17日(土)に「浜松・湖西NPOのCEO会議~わいわい話そう!大交流会」を開催します。
引き続き共通課題や、分野を超えて協力・連携できそうなアイデアやノウハウについて話題を持ち寄りましょう。顏の見える関係をつくる事で、一団体では解決できなくても、連携すればできることがいっぱい見つかるはず。
時間は13:30~16:30、場所は浜松市福祉交流センターです。
ぜひご参加、お待ちしています!(要申込:info@n-pocket.jp、053-445-3717まで)
追記:この会議は、「NPOプレゼント講座 in 西遠」の枠組みで、静岡県労働者福祉基金協会に毎年お世話になっています。心強い理解とご支援に改めて感謝申し上げます。