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2015年08月03日

日本語で伝えるコツ~多文化子育て支援ガイドブック

事務局長の小林です。
先週は、日本NPOセンターの「民間支援センター将来を展望する会」、通称CEO会議に行ってきました。
全国の民間のNPO支援センターから代表や事務局長が40人ほど集まり、地域創生や災害時における支援センターの役割について色々議論をしてきました。

今回の会場は大阪ボランティア協会で、初めて訪問する素敵なオフィスを眺めていたら、「これ持っていって!」と冊子をいただきました。
日本語で伝えるコツ~多文化子育て支援ガイドブック
多文化子育て支援ガイドブック「日本語で伝えるコツ」
外国人保護者と子育て支援に関わる人とのより良いコミュニケーション

これは2013年9月に発行されたもので、母子保健や幼稚園・保育園の現場で使える「やさしい日本語」をまとめたものです。
外国人→言葉の壁→通訳・翻訳、という図式になりがちですが、もっと日常的に誰でも現場で使える方法が「やさしい日本語」です。

在住外国人の多様な家庭状況や日本語の習得にも様々なレベルがある(会話はOKでも読みが苦手/漢字圏でも違いがある/母語も日本語も不十分?)といった、外国人の背景が詳しく書かれています。

そして「伝わらなかった」「こんな時どうする?」といった例が、「あ~あるある!汗事例満載。

「アーンして、オイチイね~。はい、ナイナイしとこうね。バッチいのはポイして。」

…たしかに幼児語は辞書にもないし、これはわからんわ!!汗汗

保育士さんが思ったこと、外国人保護者が思ったこと、日本語ボランティアの話など、それぞれの見方がこんなに違うんだ!と気づかされます。目的や理由、方法を説明する、相手の文化を否定しないなど、文化や習慣の違いにも配慮が必要であることが腑に落ちます。
私も「やさしい日本語」の高校進学ガイドブックを作ってきましたが、改めて色々考えさせられました。

日本語で伝えるコツ~多文化子育て支援ガイドブック
保育園・幼稚園だけでなく、小学校でもこういったプリントを配ってくれたら、かなりの人が助かるはずキラキラ
外国語ができなくても、できることはあるんです!!

外国人保護者とのコミュニケーションで大切なことは何か、ポイントを押さえた上で、「やさしい日本語」で伝えるコツが書かれており、練習問題もついています。
日本語で伝えるコツ~多文化子育て支援ガイドブック


今日、つたない日本語の方から子どもの教育相談で電話があったので、早速、易しい単語を選び、短文で、ゆっくり、はっきり、を心がけてコミュニケーションをしてみました。
おかげで相手に情報が届いたようです。グッド

保育士や保健師のみならず、在住外国人とふれあう機会のある人にはぜひおススメです。
多文化コミュニケーションのマニュアルとして様々な場面で活用できるし、読み物としても面白いですよハート
ダウンロードはこちらから。

追記:多文化リンクに「やさしい日本語」カテゴリをつくりました。中ほどより下の方にあります。


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