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2018年12月18日

「あったらいいな こんな居場所を考えよう」 報告②

12月15日トークタイム いいな♡いいな♡こどもたちのこんな場所
まちづくり『人財』育成プログラムの委託事業「あったらいいな こんな居場所を考えよう」の一日目は、午前が講演会「こどもが生き生き育つ居場所とは」でした。
午後は、多様なこどもの居場所を複数紹介することで、自分の好きなこと、得意なことから「私」を外に開いて、繋がってくれたらいいなという願いを込めて企画しました。

登壇されたのは以下の方々。
① ぶっとびアート スタコラ 村松弘美さん
② ふれあい子ども食堂もも おにぎり 太田智子さん
③ ぴよぴよ文庫 ひよこ 村上節子さん
④ みんなでうさぎ山を楽しむ会 うさぎ 兼子孝宏さん
⑤ YORUTOCO クローバー 山崎真之輔さん

それぞれの活動概要を記した資料を参加者にお渡しして、お一人5分でざっと活動紹介。
登壇者5名

共通質問では 「障害があるなど、多様な子どもたちが参加することについて、何か配慮や特別な対応はありますか?」に対し、皆さんは「特に意識していない」と。
ぶっとびアートスタコラの村松さんは、生まれたばかりの赤ちゃんから高校生まで異年齢で遊んでいるので、すでに凸凹。障害のある子が創ったものに幼少の子がとても興味を持ったりと、自然なやりとりが生まれているとか。
ぴよぴよ文庫ひよこの村上さんも、YORUTOCOクローバーの山崎さんも同様で、大きい子が小さい子を、できる子ができない子をといった関係で自然にサポートができているそうです。
子ども食堂ももおにぎりの太田さんからは、スタッフだけではなく、参加している子どもたち、大人たち自身がその場をエンパワーしている作用も感じられ、する側、される側という隔たりがある関係ではなくなるとのこと。

「思わぬことがありましたか?」の質問では、思わぬ事故ガーンの話に。
うさぎ山うさぎの兼子さんは、ボーイスカウトでの経験も豊富な野外活動のエキスパート。それでも小さな子が池に頭から落ちてしまったり、指を切ってしまった事件が起きた。しかし、その対応が見事だったことで、逆に保護者から感謝されたそうです。他の活動者からも事故の話があり、保険をかけていてよかったと。こうした経費は参加費に乗せることが必要ですね。
YORUTOKOクローバーの山崎さんは、ゲームにはどうしても勝ち負けがあるので、エキサイトして自分をコントロールできない場面に遭遇することもあるとのこと。

「安心な場所ハートであることをどう実現しようとしていますか」については、皆さんのお答えは午前の大隅さんのお話通り。ここに居てもいいんだよ!というメッセージはいろんな形で届けられていました。
明るく楽しい雰囲気にした部屋に笑顔あははで迎え、皆で声がけをする。
自宅を開放して家庭文庫を開いている村上さんひよこは、「ねえ、聞いて~」と言いながら家に入ってくる子どもたちにとって、絵本があるだけの場所ではなく、「ここは魂の水のみ場」と考えていると。だから、とにかく一緒に楽しむことを大事にしているそうです。

幼児とともに野外を散歩するうさぎ山うさぎの兼子さんは、手が届くところに大人がいるようスタッフの配置をしっかりと考え、始めと終わりのけじめをつけているそうです。ぶっとびアートスタコラの村松さんは、なんでも自由だけど「1.ものを故意にこわす 2.自分を傷つける 3.他人を傷つける」の三つはしたらダメと先に言っておく、子どもがケンカを始めたら親より先に止めに入り、親にとっても「安心な場所」を配慮していると。

多様なこどもたちの居場所が、安心できる場所であるために、もっといろいろな場所が生まれるといいですね。
選択できる、ということがまずは幸せの第一基準である「自己決定度」の高さを生むことができますから。

次回1月19日は、街の中にこどもの居場所をつくる「みちあそび」の取り組みについて考えます。待ってま~す!



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