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2013年01月25日

防災と「やさしい日本語」

多文化共生担当の小林です。

静岡県の多文化共生課から「地震防災ガイドブック「やさしい日本語」版」が出ました。
こちらからダウンロードできます。
https://www2.pref.shizuoka.jp/all/file_download1020.nsf/pages/7DE236C380457B6C49257AC40002EE62

常葉学園大学の清ルミ先生の監修で、県の多文化共生課、ユニバーサルデザイン担当、防災担当で何度も検討を重ねて、情報を最小限に絞り込んだとの こと。シンプルかつわかりやすいパンフレットになっています。
「冷蔵庫に貼って活用してもらえるパンフレット」をイメージしたそうです。

大災害の緊急時は、外国人は情報弱者になりがちです。
翻訳・通訳している時間や人がない時の共通言語は「やさしい日本語」。
外国語ができなくても、日本語の使い方によってはコミュニケーションが簡単にできることは、日本人にもぜひ知ってほしいです。

例えば「倒壊」→建物が壊れる
  「余震」→大きな地震のあとの地震
  「安否」→人が大丈夫かどうか

「高台」「断水」って、日常会話で使わない言葉ですよね?
やさしい日本語で言い換えるとしたら、何と言えばいいか、考えてみてください。

防災用語で使われる「発災」も、音できくと「八歳」???
漢字がわかれば意味がわかるけれど、漢字がわからない人には通じません。

「こういう単語は伝わりにくい」「こんな風に言い換えれば通じる」という事例と しても、面白いパンフレットだと思います。

やさしい日本語については、弘前大学のサイトに詳しい説明や、作り方が書いてあります。

また、その他の防災・災害・多言語についてのリンク集はN-Pocketのサイトにまとめました。ブックマークに入れて活用してください。
http://www.n-pocket.jp/inclusion/foreigners/foreigners-links.html


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