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2016年01月13日

熱いトークでした!「元気で長持ちするソーシャルビジネスって?」

代表の井ノ上です。
社会的起業を志す若者たちのための「想いを形に人材養成塾」の三回目、公開講座として開きました。広報もみなさんにサポートされ、おかげさまで会場は定員オーバー。太鼓判セミナーだけにありがたかったですm(__)m
熱いトークでした!「元気で長持ちするソーシャルビジネスって?」


さて、講師は地域を元気にするトップランナーたちスタコラ、予想通りに、いえいえそれを上回る熱い炎トークで、具体的なお話満載。どこを切り取っても参加者にふむふむと言わせる内容で濃密な時間が過ごせました。

まずは「持続的可能な社会的起業とは」と題して富士市産業支援センターf-Bizセンター長の小出宗昭さんから。
社会起業家と言われる先駆者達をずらりと迎えた6年前の講座に参加。その企画者であった小出さんの存在が心に残っており、もちろん注目の支援実績!、今回是非とも、とお願いいたしました。
さて、小出さん、「国は創業支援のために年4000億円お宝以上使っていて、今よりも良くなりたいと思う企業は100%でしょうに、補助金や助成金の相談に来ても経営相談でくる企業はまずない、というのが現在の中小企業支援センターの状態」というようなお話から始められました。
最近ではf-Biz eggの開設後、76組を創業支援し、179人の雇用がうまれたという実績を重ねる小出さんですが、もちろん、行列のできる支援センターにしたい力こぶと熱く語りました。

具体的な支援事例を一つ一つあげ、その問題点や解決の視点について話されましたが、参加者の皆さん、ヘェ〜、ホゥとそれぞれにヒントを得られている様子V(^_^)V
すべての人にセールスポイントがあるけど、灯台下暗し。自分たちの魅力は近すぎて気づけていないことや、ターゲットを絞れていないことが大半の問題ということと、起業が成功している人たちに共通するファクターは、 オンリーワンで、オリジナリティが高いこと、継続する情熱、思い切って踏み出す行動力があると。そしてもちろん楽しくあははやるのが一番!と話を締めくくられました。

次は徳島県の神山町日の出NPO法人グリーンバレー代表の大南信也さん。
やはり6年前、Nポケットが国際交流基金の地球市民賞王冠を受賞したときのお仲間です。その授賞式でのお話が印象に残っていましたし、その後も中山間地の問題について情報収集をしていると何回も大南さんのお名前と出会い、是非とも浜松にお招きしたいと思っていました。^_^

さて、大南さん、今までの活動が発酵している面白い状態だというお話から始まりました。
地域創世のモデルと言われる「神山プロジェクト」は以下の三つから成り立っています。
① サテライトオフィス・・ IT、映像、デザインなど働く場所を選ばない企業の誘致
② ワークインレジデンス ・・ 町の将来にとって必要な働き手や企業者の誘致
③ 神山塾・・ 後継人材の育成

これらのプロジェクトは、「創造的過疎 (過疎の現状を受け入れ、外部から若者やクリエイティブな人材を誘致することによって人口構成の健全化を図り、多様なビジネスの存在するバランスのとれた持続可能な地域づくり)」という考え方で進められていますが、特に、ワークインレジデンスは、空き家を紹介する時に使用できる職種を決めて案内し、それによって多様な技を持った人たちが集まり、中山間地の町の機能が整えられていくという、とても興味深い方法をとっていました。

どんな活動でもそうですが、「難しい」「無理だ」「できない」「私は聞いてない」「誰が責任とる?」「前例がない」などの言葉で、アイディアを破壊するアイディアキラーが出現するとことがありますが、これでは何も始まらないので、「できない理由よりできる方法を!」「 とにかく始めよう、やったらいいんちゃう!」と、ポジティブ感いっぱい指輪キラキラにまずはやってみることが大切と話されました。

また、短期的で尚且つ定量的評価を余儀なくされる事業が多い現状から文化の醸成について悲観的に捉えている私にとって、「実施した事業の結果が早く見たいというのは人間の常だが、その次の世代が見られたらいいという考え方でプロジェクトを起こす。これによって奥行きのあるまちづくりができるのではないか」というお話には頷きっぱなしにっこりでした。

最後の段、お二人トークは、今回の養成塾のメンターでもある道喜さんに、会場からの質問を受けながらお話を進めてもらいました。
小出さんは、「全ビジネスにとって共感性は大事だからサービス受益者以外のマスメディアや市民にも、共感を広げる努力を」と。
また、「民間も、行政も価値のあるものに対して正当な報酬を払うべきだ。また、NPOセクターについては、潮流を作ってきたのはボランティアベースで動いてきた人で、ビジネスで稼ぐことにネガティブ感えーを持っている人が少なくないし、逆に行政についてもNPOだから安く、ではおかしいのでは」と、疑問を投げかけられました。この辺りの問題はまさにNポケットが昨年行った「『NPOで働く』を考える事業」で出てきた課題の一部にもつながっている発言でした。
大南さんからは、外部から持ちかけられる事業については、はじめからきちんと対等な関係ひな祭りを続けることが大切とアドバイスがありました。
熱いトークでした!「元気で長持ちするソーシャルビジネスって?」



さてさて、講座のあとは駅近くの居酒屋さんで大南さん、道喜さんを含む8名でナイト交流会。
やっぱりこういう場のお話は、それぞれの思いの中からそれぞれの視点でさらに深掘りできるからまたまた面白いですね。

神山プロジェクトでやってきた多様な職を手に持つ人々は、仕事の時間の使い方や、人生の生き方も多様で、彼らが持ち込んだ新しい価値観そのものが神山の地元民に刺激を与えているというお話が興味深かったです。
さらに、学校給食学校を地産地消の考え方で材料で賄い、子どもたちの舌を本物に育てることで、その美味しさナイフ&フォークを忘れられない若者たちが地元の価値を見出し、人口流出を防ぐことになるというお話も。
大南さんは、講座でも「地域内で経済の循環を起こすことが地方創生のポイント‼️」と言ってお話を締めくくられましたが、ほんと、その通りですよネ o(^▽^)o

さて、今週16日は塾生の皆さん、企画素案の発表で、仲間たちから異なる視点であれこれ意見をもらうことになっています。楽しみです(^-^)







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