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2016年11月10日

東陽中で「食とESD」授業~私たちのこれからの食を考えよう

環境担当の小林です。

昨日は東陽中へ、浜松市の環境政策課が行っているESDの授業に行ってきました。
7月に2回に分けて中学1年生を相手に、「世界から見る食」で世界の食生活とゴミ、フードマイレージの授業を行いました。

ESDでフードマイレージ
フードマイレージが一番高いメニューはどれ?

カリキュラムは浜松市の農業生産や食品ロスの話をきいたり、中央卸売市場に行ったり、玉ねぎを栽培してみたり...といったもので、今回は、そこから調べ学習をした中間発表会でした。

3つのグループに分かれて、それぞれ調べたことを発表、ディスカッションしました。
1)食料自給率を上げる
2)食品ロスを減らす
3)フードマイレージを減らす


フードマイレージは、食品輸送距離×食品重量 で表したもの。
日本は輸入食材が多いため、1食あたりのフードマイレージの値は世界でも群を抜いて高い。つまり、輸送のためにエネルギー≒CO2をたくさん排出している、ということ。

7月の授業の時に問いかけたのは、

1)個包装のアメイチゴと、丸ごと入っているアメりんご
ゴミが多いのは、もちろん個包装。
で、あなたはどっちを買う?なんでそれを選ぶ??
スーパーで売っているのは38対2、個包装が多いのはなぜ??

2)山形のさくらんぼチェリー800円と、アメリカのさくらんぼチェリー400円。
美味しいのはどっち?
で、あなたはどっちを買う?なんでそれを選ぶ??
遠くから運ばれてきている(=コストがかかる)のに、なんで国産より安い???

つまり…
環境にいいことと、便利安いことは一致しないことが多い。

買い物をする時の行動、選択を変えるには?

個人でできることだけでなく、社会のしくみを変える必要があることもある(例えばデポジット制)。

そんなコメントをしました。

東陽中ESD

持続可能な開発のための教育(ESD=Environmental Sustanable Development) は、単なる知識の習得ではなくて、価値観の変換や行動といった実践に結びついてナンボ。
原因分析と行動改善の提案まで辿り着けるといいなぁ…と思いました。

浜松市は農業生産もさかんな土地。東陽中の生徒さんたちは、お家や祖父母の家に田んぼや畑双葉がある人も結構いるので、実践の方法もいろいろあるはずおすまし

ちなみに食品ロス、最近は「フードバンク」「フードドライブ」というしくみもあって、余った食品や店頭で売れなくなった食品を集めて、食品に困っている人に渡す活動をしています。
浜松でも「フードバンク」のしくみを作り始めたところです(N-Pocketも関わっていますびっくり)。

2006年~2008年にESDの仕事をしていましたが、浜松でもささやかですが普及に関わっています。
みんなで学び合って「持続可能な社会」をつくっていきたいですね。


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