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2011年11月14日

NPOプレゼント講座~寄付を集める法人になるには

事務局長の小林です。
12日はプレゼント講座のStep3、東京から税理士の脇坂誠也さんをお招きしました。
前半はNPO法人と社団法人の比較が中心。同じ「非営利」の法人ですが、社団法人は2人以上で簡単に設立できるけれど、全所得に課税される(NPO法人は収益事業以外は非課税)とか、NPO法人は所轄庁で情報が公開されるけれど、社団法人はしなくてよい、など。

NPO法人とは「行政とは違う価値観のもとに自由な社会貢献活動を行うことができる」ものであり、そのかわり「きちんと活動していることを会計面・組織面・事業面から毎年公開し、信用を得ていこうというのが基本精神」ということが、社団との大きな違いです。

後半は、NPO法人の中でも公益性の高い法人を「認定NPO法人」として、税制優遇がされるという話。その「公益性」を測る尺度である「パブリックサポートテスト(PST)」には相対値基準と絶対値基準があり、その算定方法について説明がありました。
6月の税制改正で「3000円以上の寄付者が100人」というわかりやすい基準が導入されました。また、どのNPO法人でも申請できる「仮認定」では、3年間の間にPSTをクリアすればよいとのこと。

参加したのは12団体15名だったのですが、仮認定の申請予定があるところが3団体、申請を検討したいという団体が5団体ありました。
参加団体は、収入に占める寄付の割合は1%未満のところが半数で、大半の団体が寄付を集める努力を「全くしていない」。「寄付の実績ゼロ」という団体もありました。

今年、1億円という大口の遺贈があった浜松のNPO「ブッダ基金」は「認定NPO法人」であったことが決め手になったそうですが、「認定法人=自動的に寄付が増える」ということではなく、情報公開はもちろんのこと、宣伝・広報も工夫が必要だと思います。
NPOの収入がどんな活動に使われ、どう社会の役に立っている(課題の解決に結びつく)のか、多くの人の共感を得るために、様々な方法やツールを使ってわかりやすく広報することはとても大切です。N-Pocketでももっと努力しなくては!と改めて思いました。

というわけで、N-Pocketでは一口3000円の賛助会員を大募集中!正会員と違って、総会の議決権はありませんが、気持ちだけでも支援したいハートという方も大歓迎!お待ちしています。


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