外来種シンポジウム「外来種は悪者なの? 生物多様性って何?」

ぽけ子

2017年06月01日 17:19

Save Japanプロジェクト担当の小林です。

5月28日の「外来種シンポジウム」、公式サイトにレポートをアップしました
協賛の損保ジャパン日本興亜の社員の方たちや、浜松市の市職員も多数参加してくださり、高校生や大学生、自然保護団体や環境教育に関わる人に一般の方も来られて、なんと計90人が参加。関係者のみなさま、ありがとうございました!



外来種とは、本来生息していない所に人が意図的/うっかり持ち込んでしまった生き物。
外来種=悪、ではないし(生物に良い/悪いはない。そもそも問題の原因は人間!)、
外来種=外国産の生物 でもない。(「国内外来種」もいる)

では、守るべき「生物多様性」とは?
端的に言えば「生物30億年の歴史を積み重ねてできた産物」
日本は島嶼で山脈もあるため、世界的にもホットスポットと呼ばれる生物多様性の高い地域。
人間の影響でどんどん失われている今、外来種問題は人為が引き起こしているのだから、わかっているリスクは減らそうよ、という議論をしたかったのですが…。 

肝心のディスカッションでそこを掘り下げる予定が、時間切れになってしまったのは申し訳なかったです

第一の対策は「入れない・拡げない」ですが、外国産の生物に限らず、国内外来種園芸品種を知らずに広げてしまっているケースもあり、放流や植樹の活動も注意が必要ですよー!という話も伝えたかった。 …けど議論まで辿り着きませんでした

生物多様性が少々失われても、明日の生活が困る訳ではない。でも、「生物多様性」という小難しい話に関心を持つ方がこんなにいることが分かったのは嬉しかったです。
生物多様性は人が生きる基盤でもあり、物言わない生き物たちが次々消えている現状は何とかしたいですね。
(その原因は外来種に限らないので、外来種を排除すればOKという訳でもありません。)

Save Japanプロジェクトは

6月18日は、アカミミガメを捕獲&解剖してみよう
7月22日は、外来種を食べる

と続きます。また機会を見て、議論を深めていきたいです。

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