大災害に備えて日頃からできることは?

ぽけ子

2015年03月11日 17:54

事務局長の小林です。

先週末7日、8日は「第10回静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練」に参加してきました。
今年のテーマは、みんなで作る‼︎ 災害時の助け合い「気づきのレシピ」

昨年、一昨年は企画運営スタッフでしたが、今年はプレーヤーとして参加。
参加者は県内外の災害ボランティアコーディネーターや社協職員、NPOなど300人超!
内容をTwitterで中継していたら、メンバーがまとめてくださいました。→図上訓練まとめ



東日本大震災では、アレルギーのある子どもが食事に困ったり、認知症の方とその家族が避難所に行けなくて半壊の家で過ごしていたり、地震・津波では助かったのに「震災関連死」で亡くなった方がたくさんいました。

そこで今年も「要援護者」にフォーカス。障害のある人、高齢者、持病のある人、子ども、外国人、女性、それぞれどういう場面で何に困るか想定しました。

公的な支援は、浜松市の「被災時要援護者避難支援計画」は、要支援者名簿を作って各地域の組織に提供するから、支援を必要とする人の対応は地域の組織でやってね、というもの。具体的な対応策(個別計画)はありません(まだ作られてない?)。

でも、災害ボランティアコーディネーターの間にも、要援護者の対応マニュアルや取決め等はないので、「困り事への対応が確約できるもの」は現状でほとんどないのです。



被災者のニーズは多種多様。全てに応えるのは不可能なので、自分たちだけで解決できないものは、助けを求めることが必要。
「でも、支援者に丸投げしてはダメ。出来ることは自分たちでやったり、支援者と一緒にやることが大事。それが自立・復興への力になる。」というアドバイスが印象的でした。


災害時に「特に困る人たち」は、日常でも困難を抱えている人が多い。
日頃から、これらの人たちが何に困っていて、どう手を差し伸べたらよいかを理解し、配慮する習慣が社会にあれば、被災時にも対応ができるはず。
ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)、多文化共生や男女共同参画を進めることは、減災にもつながるわけです。

N-Pocketはマンパワーがないので、災害時は役に立てるかな…と思っていましたが、日頃からできることがある!社会に見えづらい「困っている人」の理解と対応策を広めたい、と思いました

この訓練では主催の静岡県ボランティア協会を始め、関係者のみなさんに大変お世話になりました。
会場の転換が何度もあったのですが、イスや机を出したり仕舞ったり、パーテーションで区切ったり、さすがボランティアの集まりで参加者の手際が非常によくて、あっと言う間に会場が切り替わっていく様子も素晴らしかったです。

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