事務局長の小林です。
5年目となる「円卓会議」は、計45名が参加。今年は静岡、島田、菊川からも中間支援NPOが「ウチでもやってみたい!」と見に来られ、議員は6会派8名が参加してくださいました。
自由民主党浜松
稲葉 大輔さん、須藤 京子さん
市民クラブ
北野谷 富子さん、鈴木 唯記子さん
創造浜松
遠山 将吾さん
公明党
幸田 惠里子さん
日本共産党浜松市議団
酒井 豊実さん
浜松市政向上委員会
鈴木 恵さん (順不同)
基調講演は、
NPO法人泉京・垂井の神田さん。NGOとしてODA政策に提言してきた豊富な経験から、岐阜県垂井町でのまちづくりでの実践についてお話いただきました。垂井町の「まちづくり基本条例」は、
「公開と参加」を徹底し、市民の学びの場を何度もつくり、議員や町職員とも意見を交わしながら起案、策定したこと。さらには、策定はゴールではなく、その後の運用にも関わって提言を一つ一つ実現させてきたこと。
「心地よくない合意形成」を経て、
「すり足で半歩ずつ」進めてきたプロセスに、熱心にメモをとる方が多かったように思います。
ディスカッションは、今年も議員が「気になる・聞きたいキーワード5つ」を出し、参加者はそこからグループを2つ選ぶ形に。障害のある子どもの進路・社会的自立、スポーツと障害、地域猫、遊びの空間、農と食、防潮堤の森づくり、市民後見、子育て支援、NPOの人材確保、指定管理etc. 幅広いテーマが俎上にあがりました。
共通課題としては、NPOの
成果を見える化して発信すること、NPOでは
「私たちはいいことをやっている」という思いが強いが、
一般市民の感覚とズレていないかという問いかけ、
資金調達や
人材確保の悩みもありました。
行政の縦割りもありましたが、それは役所の宿命でもあり、そこをつなぐのが
NPOや議員の出番だと。
また、NPOから「ここから得た情報で、議会の質問や制度の変更など
議員としてどんな成果があったか、それも見える化してほしい」という要望もありました。
最後に神田さんの総括。
「国会では委員会に調査費というお金を使って、ODAの調査を行っていた。地方議会でも
政務活動費や
委員会の調査費でNPOと協働できる可能性があるはず。」
「NPOの役割としての
代弁性は重要。それがあることで、より実効性の高い政策ができやすい。そして事実を調べ、解決の道すじをつけていくこと。また、成果を数値化することで、無理が出たり活動を歪めることもある。
数値だけにとらわれないで。」
毎年のことですが、
「時間が足りなーーい!!」。半日に納めるには、どうしても駆け足のプログラムに 一泊でやりたいなんて声もありましたが、テーマ別に掘り下げるのは、また別の機会や別のNPOで、このプレゼント講座の枠組みでは、多くの人が参加できるよう、
間口を広く、ハードルは低く…と考えています。
また、グループの面子の濃淡や相性によって、ディスカッションが盛り上がったり、噛み合わなかったり。
毎回、試行錯誤するところ…
活動の初心者にとっては「小難しい」、ベテランには「消化不良」となりがちですが、ふだん会わない人たちにも
「課題をわかりやすく伝える」「共感を得る」場と捉えていただければ幸いです。
暑い中、室内も負けずと熱い会議になりました。
お互い緩くつながっていくことも、解決の手がかりかと。今後もどうぞよろしくお願いします
予告:第3回NPOプレゼント講座は、9月2日(土)に
資金調達をやります。乞うご期待!